Quantcast
Channel: 全件 | 酪農学園大学 | 農食環境学群・獣医学群
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4815

2015年度春期キリスト教教育強調週間開催

$
0
0

 

NEWS NO.36(2015年度)

2015年度春期キリスト教教育強調週間開催

 

P1200068

 

 春期キリスト教教育強調週間の学校礼拝が、6月2日(火)、黒澤記念講堂にて行われました。

 今回は、講師に日本基督教団牧師の柴田信也氏をお迎えして、「災害の狭間を生きる:1.17~3.11〜ひとりぼっちは、アカン!!〜」と題して語っていただきました。

 柴田氏は、関西学院大学神学部を卒業後、牧師として27年間勤務し、1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災をはじめとする国内外の災害において、被災者支援活動に従事してきました。2015年4月からは、宮城県の東北教区被災者支援センター・エマオで、仮設住宅・復興住宅支援アドバイザーとして活動しています。

 

P1200101

 「災害の現場というのは、まさに神も仏もないという言葉通りの、理不尽な惨状が覆い尽くしています。被災した方々には、そこで生活していかなければならないという日常が新たに始まります。阪神・淡路大震災では、5年間で約5万戸の仮設住宅が建設され、12万人を超える居場所を失った人々がそこで生活しました。被災し、避難所に逃れ、仮設住宅に入居し、さらに復興住宅に移り住むという課程の中で、家族やふるさとを失い、人と人との絆を断ち切られて孤独を強いられる方々が、非常に多く存在します。兵庫県の災害復興公営住宅では、高齢化率が平均の2倍の6割に達しています。

 聖書の中に『受けるより与える方が幸いである』という言葉があります。助ける方が助けられるよりもたやすく、人の助けにすがって生きていかなくてはならないというのは、屈辱的で辛いことなのです。助けを受けている人がどのような思いでいるのか、その悲しみや苦しみを理解し、共に担い、共に痛みを感じるのが隣人になるということです。

 人は助け合う生き物です。私たちの命は誰かの助けを必要とし、また、誰かを助けることもできます。現代社会には、人と人との関わりをわずらわしく感じ、自分のことだけを考えていたいという風潮があります。それは人間の弱さの表れであり、社会の崩壊につながります。人がひとりでいるのは良いことではありません。隣人に手をさしのべ、決してひとりにはさせない、そんな社会を作っていくことが必要です」。

 

P1190991P1200106P1200079


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4815

Trending Articles