NEWS NO.142(2016年度)
2016年度「今日から役立つ食育講座II」を開催
エクステンションセンター生涯学習課主催の「今日から役立つ食育講座II~秋の薬膳料理~」が、10月29日(土)、本学C6号館調理実習室で開催され、29名の参加がありました。
今回の講座を担当される食と健康学類の安川澄子教授から、初めに「薬膳」についての説明がされました。
薬膳とは、中医学理論「陰陽五行説」に基づく料理で、自然界は陰陽のバランスでできていて、食物も陰陽を組み合わせて取り入れることで健康が保たれる。また、万物が5つの要素で成り立っていて、互いに影響を与え合うという五行説の考えを基本としていること、季節に合った食材や味付け、調理法で栄養素の整った食事が大切なことについて話されました。
次に、秋は肺やのどが弱りやすく、体が冷えやすいので、肺をいたわり、かぜを予防するメニューの紹介がありました。内容は、体を温めるニラ、乾燥えび、長ねぎ、にんにく、生姜を使った「発芽玄米de炒めごはん」、胃腸を温める鮭、血行を促す小松菜、視力減退によいくこを使った「鮭のしめじソースかけ」、高血圧によいきのこ、咳によい梨や大根を使った「きのこのみぞれ和え」、血行を促す紅花、咳によい卵を使った「紅花スープ」、かぜの予防効果のある陳皮を使った飲みもので、その作り方のデモンストレーションと調理の手順の説明がされました。
説明を受けた後、参加者は3~4名ずつ8テーブルに分かれ、4名の学生からのサポートを受けながら積極的に作業をこなし、5品の料理を完成させました。その後、自分たちで協力し合って作った料理を、談笑しながら味わいました。
質疑応答では、病気の家族に食べさせる薬膳料理などについての質問に、安川先生は丁寧に答え、「今日から役立つ食育講座II~秋の薬膳料理~」は無事終了しました。
五行色体表
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五方 | 東 | 南 | 中央 | 西 | 北 |
五季 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
五味 | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 鹹 |
五色 | 青 | 赤 | 黄 | 白 | 黒 |
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五腑 | 胆 | 小腸 | 胃 | 大腸 | 膀胱 |