NEWS NO.35(2016年度)
2016年度大動物継続教育合同セミナー開催
酪農学園大学主催、大動物臨床研究会、バイエル薬品株式会社、株式会社インターベット、共立製薬株式会社共催の「大動物継続教育合同セミナー」が5月20、21の両日、同大学学生ホールで開催され、内外合わせ146名(2日間の延べ人数223名)と多くの参加がありました。
酪農学園大学では毎年、産業動物臨床獣医師に対する卒後臨床教育事業の一環として大動物臨床教育セミナーを開いており、今年も大動物臨床研究会特別セミナーとの合同開催としました。
初日の20日に行われた第11回大動物臨床研究会特別セミナーは「そしてBVD」をテーマに講演と総合討論が行われました。大動物臨床研究会髙橋俊彦会長の挨拶の後、講演Iとして本学獣医学群田島誉士教授が「牛ウイルス性下痢ウイルス感染症の略歴」について、講演IIとして株式会社インターベットキャトル&スワイン事業部松倉奨キャトルテクニカルマネージャーが「海外におけるBVDの発生状況とその対策-特にワクチンを使用した対策」、講演IIIとして共立製薬株式会社武隈俊和技術顧問が「国内における牛ウイルス性下痢症(BVD)の発生状況と対策-特にワクチンによる予防対策-」、講演IVとしてJA士幌町家畜診療課樋山晃課長補佐が「北海道の生産現場におけるBVD対策と現状の問題点~1農協の取り組みを通して~」と題して発表しました。
2日目の21日は、第20回大動物臨床教育セミナーとして「ウシの一生における管理 PartVII~感染症を考える(牛白血病)~」をテーマに開催し、挨拶に立った竹花一成学長は「本学は1933年に創立され、1953年に獣医学科が開設されていますが、臨床教育、産業動物を大事にしたいという思いから、獣医学科が開設される前から大動物研究会が存在していた」と述べ、「昨日のBDVに関すること、本日の牛の白血病に関することは、牛の一生の中で重要な問題であり、皆様が現場に戻ってこの研修会の内容を伝えてもらいたい。そして本学は大動物臨床の要でありたいと考え、今後も産業動物臨床獣医師に対する卒後臨床教育事業の一環として、このセミナーを継続して開催していきたい」と話されました。その後、講演Iとして北海道大学大学病院血液内科藤本勝也助教が「ヒトレトロウイルス感染症の臨床-成人T細胞白血病を中心として-」、講演IIとして北海道大学大学院獣医学研究科動物疾病制御学講座感染症学教室今内覚准教授が「牛白血病における免疫応答」と題して講演しました。
2日間にわたり開催された2016年度大動物継続教育合同セミナーは無事終了しました。
酪農学園大学エクステンションセンターより(2016.05.30)