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Channel: 全件 | 酪農学園大学 | 農食環境学群・獣医学群
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本学バスケットボール部の二本柳良介さんが福井国体へ出場決定!!

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 NEWS NO.46(2018年度)

本学バスケットボール部の二本柳良介さんが福井国体へ出場決定!!

本学バスケットボール部の二本柳良介さん(食と健康学類2年)が、バスケットボール成年男子の札幌選抜の一人として、10月1日~4日に開催される福井国体に出場することが決まりました。

食と健康学類2年の二本柳 良介さん(帯広大谷高校出身)
シューターとして選ばれているので、自分の持ち味を生かしてチームに貢献できたら良いと思っています。

 

 

20180707学生選抜④東海選抜-北海道選抜

20180707学生選抜⑥北海道選抜-北信越選抜


臼井優准教授が日本獣医学会で奨励賞を受賞!

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NEWS NO.47(2018年度)

臼井優准教授が日本獣医学会で奨励賞を受賞!

9月11日(火)から13日(木)まで茨城県のつくば国際会議場にて開催された「第161回日本獣医学会学術集会」において、本学獣医学類の臼井優准教授(食品衛生学ユニット)が獣医学奨励賞を受賞し、同学会で受賞者講演を行いました。

 

臼井優准教授

 

受賞した研究は、「動物由来薬剤耐性菌伝播経路の解明とその対策」です。臼井准教授は、動物由来の薬剤耐性菌が動物から人へどのように伝播していくかを、遺伝子解析等の手法を用いて実態解明する研究を長期に渡り行い、その研究成果の蓄積が評価されて今回の受賞となりました。

 

臼井准教授は「この研究は農林水産省に勤務していた時から取り組んできたテーマであり、大学では田村豊教授が道筋をつけてくださいました。これまでの所属学生たちを含む研究室の取り組みが評価されたことをうれしく思うと同時に、さらに発展させていきたいと思います。この研究は獣医学だけでなく、公衆衛生において人間の健康にも貢献できると考えています」と話しました。

2019年度入学試験要項が完成いたしました!

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受験生の皆さまこんにちは。
酪農学園大学 2019年度入学試験要項が完成いたしましたのでお知らせいたします。

入学試験要項と併せて2019年度受験ガイドもご確認ください。

各種様式はこちらのWeb出願ページよりご確認いただけます。

(推薦、学力、センター併用、センター利用)

(編入学試験)

(受験ガイド)

※社会人特別選抜、大学院入学試験、外国人留学生入学試験の要項は本学入試広報センター入試課(011-388-4138)にご請求ください。

岡崎茉衣さんが「みらいの食べる北海道スープレシピコンクール」で優秀賞を受賞

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NEWS NO.48(2018年度)

岡崎茉衣さんが「みらいの食べる北海道スープレシピコンクール」で優秀賞を受賞

道産食材を使った新たな郷土料理を開発する「みらいの食べる北海道スープレシピコンクール」の決勝大会が8月20日(月)に札幌エルプラザで開催され、本学の食と健康学類3年岡崎茉衣さん(給食栄養管理研究室・小林道講師)が「北海道米のスープ部門」1位となる優秀賞を受賞しました。

 

岡崎茉衣さん

 

このコンクールはセンチュリーロイヤルホテルと北海道栄養士会が主催し、道産素材を使ったスープレシピを全国から募集しました。36点の応募があり、書類審査を通過した12点が、実際に調理して審査員が実食する決勝へ進みました。

 

受賞した岡崎さんのレシピは「飲むおにぎりスープ」です。じゃがいもと玉ねぎに白だしを加え、米をお粥状に煮込みました。お粥が苦手なお子様や、咀嚼が難しい方もお米の美味しさを味わうことができ、冷やせばビシソワーズ風、温めればポタージュ風として食べられます。審査員からは「北海道の象徴的な素材であるじゃがいもや玉ねぎなどの素材がお米と見事に融合し、お子様や咀嚼困難者にも優しいスープとなっている。手軽に作れ、しかも冷たくても、温めても美味しい」と高い評価を受けました。

 

飲むおにぎりスープレシピ


岡崎さんは「コンクールのタイトルの『みらい』という部分が印象的で、これから高齢化していく社会のために、食べやすく、なおかつ食べ応えのあるスープを作ろうと思いました。知人のおばあちゃんが咀嚼力が弱く孫と同じものが食べられないという話を聞き、家族みんなが一緒に楽しめるレシピを考えました。お米の部門を選んだのは、私の祖母がお米が大好きだからです。お米だけだと流動食っぽくなるのでじゃがいもを合わせ、手軽にできて濃度も高い和風スープにしました。
実際に審査員の前で調理した決勝では、このレシピのコンセプトをうまく伝えることができたと感じました。他の応募者の方々の調理を実際に見て味わうこともとても勉強になり、これからもさまざまなコンテストに挑戦していきたいと思います」と話しました。

決勝で調理して提供したスープ

受賞後「テレビ父さん」と記念撮影


「みらいの食べる北海道スープレシピコンクール」公式サイト
http://www.cr-hotel.com/anniversary45/souprecipe.html

 

 

【北海道新聞】救助や復興支えたい 酪農学園大教授ら 被害状況分かる地図作製

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本学環境共生学類の金子正美教授(環境GIS研究室)らの北海道胆振東部地震での取り組みが、北海道新聞に掲載されました。

 

堂地修教授が、日本繁殖生物学会で技術賞を受賞!

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NEWS NO.49(2018年度)

堂地修教授が、日本繁殖生物学会で技術賞を受賞!

9月12日(水)から16日(日)まで長野県信州大学で開催された「第111回日本繁殖生物学会大会」において、本学循環農学類の堂地修教授(家畜繁殖学研究室)が技術賞を受賞し、同学会で受賞者講演を行いました。

 

 

受賞対象となった研究題名は「ウシ胚の直接移植法の開発および胚移植による受胎率向上」です。堂地教授は、農林水産省での勤務時代から、ウシ受精卵の凍結保存技術の簡易化と受胎率向上に取り組んで来ました。1991年には、従来の耐凍剤であるグリセリンとは異なるエチレングリコールを用いた新しい直接移植法と呼ばれる簡易化したウシ受精卵の凍結技術を学会発表し、当時は40%前後だった受胎率よりも高い受胎率(69%)でかつ簡易で実用性の高い方法であることを報告しました。以後20年以上に渡って生産現場に根ざした普及活動を行い、現在では国内で凍結されるほとんどの受精卵にこの方法が用いられています。

 

堂地教授はこの研究ついて「世界の誰もウシではやったことのないこの方法を学会で発表した時は、会場がいっぱいになり大変驚いたことを良く覚えています。ところが、翌年にアメリカのグループがほぼ同じ方法を国際学会で発表して特許を取得し、この方法を用いて来た人々に特許権使用料を請求する動きがあるという話が伝わってきました。幸いなことに、私たちが技術指導していた海外の研究者の一人がアメリカのグループより前に欧州の国際学会で発表していた事実を確認することができました。恐らくそのことが功を奏して、現在に至るまで世界中の人たちが使用料なしにこの技術を使うことができています。

開発した技術を生産現場に普及・定着させるためには、開発の何倍もの時間が必要です。うまく行かないという人たちのところに出向き、現場で何時間もかけて問題点を見つけ、試験を繰り返し、指導を行い、20年を超える活動を続けてきました。今ではこの技術を開発したのが私たちであることを知らずに現場で使っている技術者は多いですが、それが広く普及した証拠だとうれしく感じています。

この技術を開発したきっかけは、20代の時のふとした思いつきと偶然からでした。若い人の発想力は、時として経験ある研究者にはできない思いがけない発見につながります。学生の皆さんには、何かアイディアがあれば、周りの人間がどう言おうととにかくやってみるべきだと話しています。そこから新しいものが産まれてくるからです」と話しました。

 

日本繁殖生物学会の宮野理事長と

表彰状の授与

受賞者記念講演

 

本学給食栄養管理研究室の学生たちが、(株)どんぐりにメニューを提案

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NEWS NO.50(2018年度)

本学給食栄養管理研究室の学生たちが、(株)どんぐりにメニューを提案

本学の食と健康学類・給食栄養管理研究室(小林道講師)では、産学連携の取り組みとして、パンを製造・販売している株式会社どんぐりと協働して学生のアイデアを取り入れたパンの企画開発を行っており、今年で6回目を迎えます。企画から開発、販売までの一連の作業を行う中で、給食経営管理論で学んだマーケティング手法に基づいた戦略を実践し、管理栄養士としての資質を向上させることを目的としています。

9月19日(水)には本学において、管理栄養士コースの学生たちが企画して試作したパンやケーキ、スープを(株)どんぐりのスタッフの方々にプレゼンテーションし、11月下旬からの商品化に向けて助言や指導を受けました。

 

(株)どんぐりのスタッフにプレゼンテーション

 

学生たちは、販売するどんぐり江別大麻店の人口動態や環境などを事前調査し、ターゲットとする消費者層を定めてメニューを作成しました。プレゼンテーションしたのは、キャラメルとくるみを入れたパン、ひじきをふんだんに使った焼きピロシキ、本学で栽培したライ麦を使ったクロワッサン、具だくさんのミネストローネなど、管理栄養士コースならではの、栄養に考慮してバラエティに富んだメニューでした。
(株)どんぐりのスタッフからは「カットして中身が見えるようにした方が見栄えがする」「この素材は今が旬で、販売時期には少し外れてしまう」「ハムとチーズを挟んだあと焼き直すというテクニックもある」などの具体的な提言が出されました。学生たちは、見た目の工夫や、価格に考慮した具材の選択など、販売するためのノウハウも学ぶことができました。

 

思いをこめたパンを準備しました

(株)どんぐりのスタッフの方々

有意義なご意見をいただく

本学のライ麦入りクロワッサン

キャラメルとくるみのパン

今回はスープもプレゼンしました

 


 

どんぐり大麻店製造リーダーの斉藤浩司氏は「個性的でおいしいパンが揃っており、楽しく試食できました。どんぐりでは入社1年目からパンの開発に取り組み、新商品をどんどん出していますので、この学生さんたちのレシピを使う試みは私たちに合っています。新しくできた大麻店は広いカフェスペースがありますので、これからはスープメニューも提供したいですね」と話しました。

 

指導した小林講師は「今回はこれまでで最も多くのメニューを提案することができ、みなさんのメニューを見て、おいしい素材をどう組み合わせるかという発想力が大切だと感じました。管理栄養士コースで2年半学んで来たことを、良く生かしてくれたと思います」と話しました。

 

今後は、提案したレシピを元にどんぐりがパンを製造し、それを学生たちが試食して検討を重ね、商品化に結びつけます。

 

学生たちもそれぞれ試食

おいしさに思わず笑顔

このスープおいしいです!

2018年度「楽しい運動・健康講座」を開催

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社会連携センター地域連携課主催の「楽しい運動・健康講座 楽しい身体活動・健康講座~体格・体組成と身体活動~」を9月15日(土)に本学トレーニングセンターで開催され、受講者は17名でした。



始めに、農食環境学群食と健康学類の山口太一准教授(食・健康スポーツ科学研究室)から健康づくりのための講義が実施され、各自の体格・体組成を測定することが、自身の健康状態を知るための簡便かつ有効な方法であると説明され、実際に受講者全員の体格・体組成や骨密度などを測定し、各測定結果の見方も解説されました。また、我々現代の人々は、戦後間もなく食料が十分確保できなかった時代より、炭水化物やエネルギーの摂取量が少ないにもかかわらず、肥満の割合が増加している現状を話され、明らかな運動不足が要因であることを説明されました。その中で体を動かす際には、必ずしもハードなトレーニングは必要ではなく、日常において歩く時間や立っている時間を長くすることで十分な運動効果が得られることを説明されました。

次に、学外講師の多賀寿美代先生からチューブを使った運動方法が紹介され、受講者全員が実際にチューブを使用して、簡単な筋力トレーニングの方法やストレッチングを体験しました。その際、多賀先生からは、チューブの使用方法を工夫することで全身の筋肉をバランスよく鍛えることができ、日常生活でも効率的に体を使うことができるようになることの説明がされ、今回の講座は終了となりました。



 


2018年度 保護者懇談会の開催について(ご案内)

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本学では、保護者の皆様に、本学の様子をお知らせし、ご理解いただくことを目的とした保護者懇談会を開催しております。今年度は、下記の日程で本学にて開催いたしますのでご案内いたします。なお、お申込みは本学からお送りする「保護者懇談会出席申込書」のはがきをご利用くださいますようお願い申し上げます。

 


案内図PDFダウンロード

 

○講義参観

10月 5日(金)酪農学園大学  北海道江別市文京台緑町582番地

受付:C1号館1階 ロビー  受付後、ご希望の講義を参観していただきます。

※講義参観一覧

 

 

〇保護者懇談会

10月 6日(土)酪農学園大学  北海道江別市文京台緑町582番地

受付:黒澤記念講堂1階 ロビー 

 

※「講義参観」および「保護者懇談会」は一方だけの参加も可能です。

 

■農食環境学群(循環農学類・食と健康学類・環境共生学類) 詳細はこちら

  ・保護者懇談会スケジュール

時  間 内  容 ・ 場  所
10:30~11:00 受付 黒澤記念講堂
 11:00~11:30 学長説明会 黒澤記念講堂
11:30~12:00 学群懇談会 黒澤記念講堂
13:00~ 学類懇談会・個別面談 C1号館・C4号館

※出席人数により時間・会場等に多少変更が生じる場合がありますので予めご了承願います。

※個別面談の順番が遅い場合、お待たせすることがあります。予めご了承願います。

※個別面談終了次第、随時解散となります。

 

■獣医学群(獣医学類・獣医保健看護学類)、獣医学部 詳細はこちら

 ・保護者懇談会スケジュール

時 間 内  容 ・ 場  所
10:30~11:00 受  付 黒澤記念講堂
11:00~11:30 学長説明会 黒澤記念講堂
12:30~13:00 学群・学部懇談会 C1号館
13:10~ 学類・学科懇談会 獣医学類・学部:C1号館、獣医保健看護学類:D1号館
個別面談(各会場) 各会場 教員が案内します。

※ 出席人数により時間・会場等に多少変更が生じる場合がありますので予めご了承願います。

※ 面談時間は参加者数に応じて調整しますので、当日ご案内いたします。

※ 個別面談終了次第、随時解散となります。

お問い合わせ:学務部学務課 TEL:011-388-4128  平日のみAM8:30~11:30 PM0:30~5:00

(夏季休業期間:8月13日(月)~17日(金))

片方美智子さんと北野菜奈さんが「第5回乳房炎サマーキャンプ」でダブル受賞

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NEWS NO.51(2018年度)

片方美智子さんと北野菜奈さんが「第5回乳房炎サマーキャンプ」でダブル受賞

9月4日(火)に宮城県秋保温泉で開催された「第5回乳房炎サマーキャンプ」において、本学獣医学類6年の片方美智子さん(獣医衛生学ユニット 樋口豪紀教授・権平智助教)が優秀ポスター賞を、大学院酪農学研究科修士課程2年の北野菜奈さん(家畜栄養学 髙橋俊彦教授)が優秀発表賞を受賞しました。

 

(左から)樋口豪紀教授・権平智助教・片方美智子さん・北野菜奈さん・髙橋俊彦教授

 

同会は、乳房炎教育懇話会とサマーキャンプ実行委員会の主催によるもので、学生への乳房炎研究の理解と今後の乳房炎研究者を育成するために毎年開催されています。
麻布大学獣医学部、酪農学園大学獣医学類、酪農学園大学循環農学類、東北大学、広島大学を中心に研究機関や製薬会社の参加にて実施され、今回は70名を超える参加がありました。受賞した学生は2名で、本学が賞を独占する結果となりました。

 

片方さんが受賞した研究は「Mycoplasma bovisのウシ滑膜細胞に対する侵入機構の解明」です。今まではウシの細胞内には入らないとされていた細菌「Mycoplasma bovis」が、滑膜細胞に侵入することを発見しました。
片方さんは「この研究にあたっては、先生方のご指導がとても助けになりました。今回発見した細菌の性質が、この細菌が引き起こすマイコプラズマ感染症が難治性である原因の一つかもしれないことがわかりました。従来の抗菌薬は細胞内には届きませんので、細胞内に入り込んだ菌をターゲットとする新たな治療法が求められます。私は3月には卒業しますので、この研究は後輩に引き継ぐつもりです。4月からは動物薬の研究職に就き、この経験を生かして獣医療に貢献したいと思います」と話しました。

 

北野さんが受賞した研究は「乾乳軟膏使用と乳房炎発生率の関係」です。乳房炎の治療や予防には、乳用牛の乾乳期(乳を搾らない時期)に「乾乳軟こう」という抗生物質を全ての乳房に注入することが主流になっています。しかし、近年は薬剤耐性菌の出現が問題になっており、動物用薬品の使用法の見直しが求められています。北野さんは農家で疫学調査を行い、乾乳軟こうを使用していない農家の方が、次の泌乳期(乳が出る次期)の乳房炎発生率が低かったことを報告しました。
北野さんは「今回の研究で、従来の方法が乳房炎の予防に寄与しているとは限らないことがわかり、今後見直す必要があると思います。乾乳軟こうを使用するのは手間もお金もかかりますので、口頭発表では『使わない方が人もウシもハッピーになれます』と言いました。発表の際にはたくさんの質問を受けましたが、髙橋先生が事前準備から本当に良く指導してくださいましたので、困ることはありませんでした。自分の力だけではできず、先生や協働研究の方々の助けがあってこその成果です。これからこの研究を後輩に伝えていくのも、私の大切な仕事だと思っています」と話しました。

ビジネスマッチングイベント「Matching HUB sapporo2018」出展報告

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NEWS NO.52(2018年度)

「Matching HUB sapporo2018」出展報告

大学・高専等とのマッチングイベント「Matching HUB sapporo2018」が9月20日、札幌パークホテルにて開催され、本学からは3団体が出展しました。

北海道の活性化を目指した新産業創出と人材育成と目的として、国立大学法人 小樽商科大学が主催、国立大学法人 北陸先端科学技術大学院大学、独立行政法人 中小企業基盤整備機構北海道本部、一般社団法人 北海道中小企業同友会が共催しています。小樽商科大学では、グリーカル戦略推進センター 産学管連携推進部門が中心となって「産・学・官・金」の連携活動を行っています。昨年は小樽でマッチングイベントが行いましたが、今回は規模を拡大して札幌での開催となりました。
(小樽商科大学HPより2017年度報告

研究機関ブースと学生の取り組みを紹介する学生ブースの84ブースが出展しました。

 

本学からは、食と健康学類・食品企画開発研究室の阿部茂教授が「北海道で導入が進む過熱水蒸気技術―調理加工から殺菌処理までー」をテーマに研究成果をパネル出展しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、学生ブースからは、「ヒト以外の動物医学・医療、そしてヒト含むワン・ヘルス研究拠点」をテーマにした、野生動物医学センターWAMC(担当教員:浅川満彦教授・獣医寄生虫病学ユニット)と「ブドウ栽培・ワイン醸造・製品化を独自に目指す学生主体のプロジェクト」をテーマにした、POWP(ロープ)―オリジナルワインプロジェクトーが出展しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生ブースに出展したオリジナルワインプロジェクトメンバーの1年生を中心に、大学内でのブドウ畑の作付け、苗植え、育成管理の様子や2カ月に1度足を運んでいる砂川にある高橋農園(本学OB)での実習の様子を手書きのポスターにまとめ、来場者に活動内容を説明しました。来場者にご協力いただいたアンケート調査(30枚以上)のほとんどが、「酪農学園大学がブドウ作りからワイン作りに挑戦していることを知らなかった」という感想がほとんどでした。また、「酪農学園大学のオリジナルブランドをもっと広めてほしい」という意見が多く聞かれました。

来場者との接客を体験した学生たちは誇らしげに自分たちの取り組み、大学の自慢を笑顔でPRしました。

プロジェクトメンバーの髙橋宗一郎さん(大学院博士課程1年)が活動内容を発表

 

プロジェクトメンバー1年生

ワインクイズを出題!

360℃カメラで撮影したVRで、キャンパスを紹介!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本学卒業生の佐藤友美さんが北海道獣医師会長賞を受賞

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NEWS NO.53(2018年度)

本学卒業生の佐藤友美さんが北海道獣医師会長賞を受賞

2018年3月に期間短縮で獣医学研究科博士課程(食品衛生学)を終了し、博士(獣医学)を授与された佐藤友美さん(獣医43期生)が、博士論文研究と並行して実施していた「札幌市内動物病院スタッフにおけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)保菌リスクとMRSA対策マニュアルの有効性」に関する研究で、平成29年日本獣医公衆衛生学会(北海道)で北海道獣医師会長賞を受賞しました。

 

授賞式後に竹花学長(左)と研究指導した田村豊教授(右)と一緒に

 

授賞式は、2018年9月26日(水)に京王プラザホテル札幌で開催された第69回北海道獣医師大会で行われました。小動物病院のスタッフが高頻度にMRSAを保菌し、そのリスク要因を解析したもので、従来、不十分であった小動物病院における院内感染対策の重要性を示したことが高く評価されたものです。佐藤さんは、医療で重要視されている多剤耐性菌であるMRSAに学部生から大学院生まで一貫して寝食を忘れるほどに取り組み、その研究生活の集大成となる成果でした。現在は研究生活と一線を画し小動物臨床に従事しているものの、この研究成果を臨床の場で反映させ、小動物医療における院内感染対策がさらに推進することに期待します。

 

 

 

金子正美教授らが、胆振東部地震による被害状況を示す地図を作製して貢献

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NEWS NO.54(2018年度)

金子正美教授らが、胆振東部地震による被害状況を示す地図を作製して貢献

本学環境共生学類の金子正美教授(環境GIS研究室)、小川健太准教授(環境空間情報学研究室)、小野貴司研究員が、NGOや民間企業の有志とともに「北海道胆振東部地震緊急地図作製チーム(Emergency Mapping Team・・・EMT)」を組み、地震の被害状況を示す地図を作製して厚真町や安平町への無償提供を行っています。

 

小野貴司研究員(左)と金子正美教授(右)

 

金子教授は、アメリカのデジタルグローブファンデーションと提携し、グーグルマップでも使われているワールドビュー衛星などデジタルグローブ社の衛星画像データの無償提供を受けて環境や農業分野の情報分析に使用しています。この度の震災で厚真町の被害を知った金子教授は、救助活動や復興作業には地図が不可欠と考え、地震直後に同社が撮影した衛星画像を入手し被災地区の解析を進め、その結果を大判31枚とA3版250枚を印刷して9月11日(火)に自ら同町に赴いて手渡しました。また、14日(金)や23日(日)にも同町や安平町に赴いて新たに作製した詳細な地図を渡しました。

これらの地図は「ユニバーサル横メルカトル図法」という国土地理院の地形図で用いている図法で作製されており、これに自衛隊でも使われているUTMグリッドという格子線で区画に分け、使用者たちが現在地や目的地までの距離を把握しやすい工夫がされています。この地図は電力が復旧していない被害地で活用され、救助や復興に大きく貢献しました。また、今後、土砂崩れ発生のメカニズム、二次災害の防止、復興計画の策定などに関する研究を進めていく予定です。

 

今回の活動に先立ち、本学では小川教授が中心となって農業環境情報サービスセンターや江別市消防本部とともに「EMT江別」を結成して災害訓練を行い、被災状況、避難所や病院の状況等の情報をまとめて地図として可視化する試みを実施してきました。その蓄積が実を結んで、今回の震災での迅速な対応へと繋がりました。

 

金子教授は「現地では山が崩れたというより『無くなった』と言った方がいいような被害場所もあり、農地や森林が甚大な被害を受けていることが衛星画像からわかります。救助活動を終え、これからは住宅地や林道、農業用水路、沢などの被害状況を正確に把握して、復興作業に取り組んでいかなければなりません。そのために、今後はドローンでの撮影も行い、それらの情報を盛り込んだ地図を作製することで、中長期的に復興支援をしたいと思っています」と話しました。

 

小野研究員は「地図にグリッドを入れ、細かく番号をつけることで、被災地で自衛隊が活動するために役立てることができました。これまでの研究による知識やノウハウがあったおかげです」と話しました。

 

厚真町へ地図を届けました

さらに新しい地図を持参

衛星画像


北海道胆振東部地震緊急地図作製チームFacebook
https://www.facebook.com/EMTiburi/

平成29年度 海外農業研修報告

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循環農学類3年 藤山真梨
私は国際農業者交流協会(JAEC)を通して2017年3月から1年間スイス、トゥールガウ州の複合農家で農業研修をした。渡航して初めの2週間はドイツにある語学学校に通った。語学学校での生活はとても有意義なもので、放課後は他の国の人たちも交えサッカーをしたり、隣町に買い物に行ったりした。

語学学校にて ドイツ・スイス研修生と



私が配属された農場は主に乳牛(38頭)と果樹(リンゴ、ナシ)を飼養栽培している家族経営の農家で従業員はおらず毎年研修生を受け入れていて私で13人目の研修生だった。1日のスケジュールは5時半起床、朝6時から仕事が始まり9時頃まで搾乳、朝食後12時まで午前の仕事、昼食休憩、13時半から16時15分まで午後の仕事、それから搾乳、終わるのは早い時で18時半遅くて19時半くらいで夕食後何度か草やりをしてすべての仕事がおわるのは20時すぎくらいだった。そして21時半就寝、というのを月曜から土曜まで頑張り、日曜は思いっきり遊んだり、休んだり、リフレッシュする繰り返しだった。午前午後の仕事というのはフォークリフトを使って牛床の藁を入れたり、石灰を撒いたり、春夏は牛が食べる草をフォークで集めたり、枝の剪定をしたり、秋は収穫選別作業、雨の日や外の仕事がない時はアイロンがけをしたり、掃除をしたりもした。
中でも印象に残った出来事は、家族親戚総出でリンゴの収穫をして最後にパーティーをしたことや、ブラウンスイス種だけの共進会を見に行ったことだ。

共進会の様子

リンゴを食べる牛

放牧中の牛


リンゴの収穫作業

家事の一環でお菓子作りも

ナシの収穫作業


1年間の実習は決して楽なものではなかったし、日本を離れ1人での仕事をしていると寂しくなったりもした。ただ、スイスで農業研修生として働くことができた1年は一生で思い出に残る濃いものだった。1年入ってみてスイスの農業は経営規模が小さいながらも多くが循環農法を取り入れ、持続可能な農業をしており、かつ、家畜福祉の考えが確立されており、どのスーパーマーケットでもオーガニックコーナーがあることや、スローフードマーケットが大規模で開催されるという点から消費者のオーガニック商品に対する意識も高いことが分かった。
私は今後実習の経験を生かし、環境に優しい農業と各国のオーガニックに対する意識についての調査を行いたい。

階級化中に訪れたツェルマットで見たマッターホルン

秋のベルン


冬のクリスマスマーケット

クリスマスはパリで

家政学校での織物体験


前学期キャリア支援講座を開催しました。

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2018年前学期に開催したキャリア支援講座につきまして
まとめてご報告いたします。

■2018年6月7日(木) 農食環境学群・獣医保健看護学類3年、獣医学類5年、大学院修士課程1年生を対象に
「インターンシップに行くための業界の見方・企業・仕事の探し方講座」を実施しました。

株式会社ディスコより講師をお招きし、インターンシップの年間の流れや就職活動の流れを学びました。
参加学生には「業界MAP」が配布され、業界や企業の調べ方について学びました。


参加学生の声
・インターンシップに行く前にするべき事がわかったので参加してよかったと思います。就活準備は自分のペースで周りにまどわされることなく、進めていきたいです。
・3月までにどれだけ準備をしておけるかが重要だとわかった。今の自分に出来ること(特にインターンシップに参加すること等)コツコツと始めていきたいと思う。




■2018年6月14日(木)「公募型インターンシップ活用講座」を実施しました。

株式会社リクルートキャリアより山塙 和仙氏を講師にお招きし、
公募型インターンシップの概要、良いインターンシップの考え方、インターンシップの探し方と応募方法について
学ぶことができました。


参加学生の声
・講師自身のインターンシップ経験を織り交ぜながら話していただいたので、自分も企業のインターンシップに行った際にそれらの点に注目してみようと思いました。
・インターンシップに参加するために必要なことをなんとなく考えていましたが、お話をお聞きしてインターンシップに参加する方法や注意事項などについてわかり、インターンシップに参加することに向けて参考にさせていただきたいと思いました。




■2018年6月21日(木) 「就職筆記試験対策講座」を実施しました。
株式会社リクルートキャリアより講師をお招きし、就職筆記試験の対策について学びました。


参加学生の声
・どのようにSPIを受けたり、企業に判断されるかを知ることができたので良かったです。
・SPIとは何か?と思いながら参加したので、企業が何をどう重視しているしているのかなど色々聞けてよかったです。




■2018年7月5日(木) 「ワークルールの基礎知識講座」を実施しました。

一般社団法人ワークルールより講師をお招きし、アルバイトでの労働条件の考え方や
社会人として働く上で必要な知識について学びました。


参加学生の声
・学校ではあまり知る機会のないアルバイトや就職のことを知ることができてよかった。
・飲食店でのアルバイトをしていたことがありましたが、有給休暇が有効な点や労災が有効であるという点を初めて知りました。正社員になると生活上重要となる部分であるため、規則を再度確認していきたいと思いました。




■2018年7月19日(木)および25日(水) 「インターンシップのためのコンプライアンス講座」を実施しました。
講師に株式会社ヒューマンプレゼンツ 石井 幸治氏をお招きし、
インターンシップ参加前に知っておきたいコンプライアンスについて学びました。


参加学生の声
・会社でのインターンシップ中や面接での無自覚のコンプライアンス違反の例が特に今後の参考になりました。スマートフォン関連はより気をつけようと思いました。
・今日、この講座で改めて働き方について考えさせられました。多くの問題に対してしっかりと向き合っていけるよう、ポイントをおさえて頑張っていきたいと思います。




■2018年7月18日(水)および26日(木) 「インターンシップのためのマナー講座」を実施しました。
講師にフリーアナウンサー&接遇マナー講師 石橋 宜子氏をお招きし、
インターンシップ参加前に知っておきたいビジネスマナーについて学びました。


参加学生の声
・今回のマナー講座で適切な敬語の使い方が出来ていないことがわかったため、自分でも勉強して正しく使えるようになっておきたいと考えた。
・今回の講座をうけて、今まで知らなかったビジネスマナーを沢山知ることができました。夏休み中のインターンだけでなく、今後の就職活動に活かしていきたいです。




前学期は4年生(獣医6年生)、大学院修士課程2年生を対象に
キャリア支援アワーフォローアップ講座も開催いたしました。

■2018年5月14日(月) 「女性限定 就職活動メイク講座」を実施しました。
講師に株式会社ポーラの皆様をお招きし、
女性限定の就職活動メイク方法について学びました。


参加学生の声
・初めてファンデーションや下地を塗ったり、眉毛を書き、少しずつ自分の顔が変わっていくのが新鮮でした。これから練習して自分1人でも上手くメイクできるようになりたいと思います。
・今まで、メイクは適当になんとなくできればよいと思っていましたが、今日眉の書き方やファンデーションのぬり方、スキンケアの仕方など改めてしっかりと教わったことで顔が全然見違えてきれいになったような気がします。今後の就活や学校でぜひ参考にしたいです。本当に勉強にりました。




■2018年6月18日(月) 「自分に最適な企業選びのポイント講座」を実施しました。
講師に株式会社アグリ&コミュニティサポート総合研究所 小西 穣 氏をお招きし、
自分に最適な企業選びのポイント~ブレない目標設定で想いを伝える方法について学びました。


参加学生の声
・就職活動について本質的に役立てるお話を聞くことができました。就職活動の不明な点、不安な点が少し解消されました。
・改めて自分に最適な会社・企業選びで重要なことを再確認できたと感じる。




以上です。

後学期もキャリア支援講座を開催しますので、随時ご報告いたします。

タイ・カセサート大学獣医学部の単位認定研修プログラム 開講式

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 タイ・カセサート大学獣医学部の単位認定研修プログラム開講式を執り行いました。本年度の留学生は5名。全員女性です。日本に来るのをとても楽しみにしていました。式は竹花学長による英語のスピーチから始まり、カセサート学生の自己紹介、記念品の贈呈、獣医学類の先生方にも自己紹介をしていただき、始終和やかな雰囲気で行われました。当日は少し風が冷たかったものの日差しが気持ちよく、貸し出された自転車に喜んで乗っていました。
 愉快なPleng(プレング)、お洒落なJane(ジェーン)、おおらかなParn(パーン)、子ども好きのTiti(ティッティ)、落ち着いた雰囲気のSor(ソー)。個性豊かで意欲的な彼女達は3か月間、本学で獣医学を学びます。短い間ですが、日本の獣医学を大いに吸収し、タイと日本の絆を深めてくれることでしょう。


ギリシア風サラダの作り方

トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(カナダ・ガーナ) 活動報告書(8,9月)

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獣医学群獣医学類3年 前田沙優里

 ガーナの政府機関であるVeterinary Service Office Akuapemでの4週間のボランティアを終了した。これにて、私のトビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラムによる海外留学は事後研修を除き修了したことになる。私の派遣先は上下水道も整っていない場所で、ガーナの都市部ではない、一般ガーナ人の生活を目の当たりにすることができた。思い返せば、ガーナでは到着して早々停電、飲料水による嘔吐下痢、微熱に見舞われ、翌週に入ってからは結膜炎と風邪という散々な健康状態が続いていたが、これからの自分の活動に影響を与えることとなった、とても充実した日々を送ったと自負している。
 さて、ボランティア活動に関しては、牧場への往診を主としている。午後にアクラに行き、Veterinary Service Officeの本部にて死亡解剖に付き合うなどもした。牧場指導者や獣医関係の職員を対象にプレゼンテーションをする機会をもらった。One health の会議に獣医部門代表として出席した。また、ブタの去勢手術のアシスタントをしたり、ニワトリやイヌのワクチン接種をしたり、といった臨床的な活動も行ってきた。4日間はガーナ東部の州都であるKoforiduaの屠畜場に行き、ガーナにおける食肉管理について学ぶ機会をもらった。
今回の報告書は、私が中流階級ガーナ人と同じ生活をし、ボランティアでの活動を通して知ったガーナの現状、日本人獣医学生がガーナに行く意味、私の今後の活動、の3点について書くことにした。特に、日本にいる人にぜひ知って欲しいことを中心に書いていこう。

屠畜場での一枚。これは、表面を焼いた後の、洗浄と解体の過程である。この後獣医師がチェックする。



1.ガーナの現状
・感染症が多い
 もともと黄熱病やマラリアなど風土的な起因もあるが、感染症が多いのが現状だ。上下水道が無く、衛生状態も悪い。病院へ行くことをしない子供。危険度の高い感染症に関しては、施設の整った受け入れられる病院が少ないのも現状だ。
 獣医師が大きく関わってくるのは、狂犬病だろう。ガーナでは犬への狂犬病ワクチン接種が日本同様義務付けられているにも関わらず機能していないのが現状である。厄介なのは、飼い犬が人を噛んだ場合に申告書を提出しなければならないのだが、飼い主が申告書の狂犬病ワクチン接種の有無を偽装することがある点だ。ガーナでは残念なことに、毎年1、2名の狂犬病による死者が出ている。(2018年8月現在は0人)そこで、Veterinary Service Officeでは無料の狂犬病ワクチンキャンペーンを定期的に実施し、飼い主にワクチン接種証明書を保管させ、飼い犬が噛んだ際に証明書を提出するよう呼びかけている。私も1日そのキャンペーンを手伝いに行った。

ニワトリにニューカッスルウイルスワクチンを打っている様子。この日は約3000羽に接種した。



・教育不足
 上述の感染症が多いことに関連するが、ガーナでの衛生や保健教育の必要性が先日のOne health会議にて指摘された。日本やカナダからのボランティア支援により、無料で診察、治療を受けられる医療機関があるにも関わらず、子供たちが大けがをしても病院へ行かないのは、けがをしたあと何をするべきなのか、どこに無料の病院があるのかなどを親子ともに知らないという点が挙げられる。
 私がガーナ滞在中に一番深刻だと思ったことは、あまりにも手洗いをしないことである。ガーナでは手で食事をする。しかし、小学校では手を洗わずに食事の時間に入る。チャイルドケアをしていた他のボランティアは、お昼ご飯の前にお漏らし処理をしたため、手を洗いたいと先生に訴えたところ、なんで手をわざわざ洗うのか不思議がられたという。この先生は極端かもしれないが、ガーナ人は本当に手洗い意識が低い。これは医療従事者や食品経営者にも言えることだ。そこで、同会議では、医療部門が職員の手洗いの徹底を呼びかけるとともに、私たち獣医部門から、水や石鹸が無い場合に備えてサニタイザー(殺菌ジェル)を携帯することと、手洗いは流水にて行うことを補足提案した。また、衛生管理の甘さを実感した私は、職員会議のプレゼンテーションにて、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)について日本での例を挙げつつ解説するとともに、往診の際の靴裏の消毒や、牧場職員が石鹸を用いて手洗いすることなど、意識次第で実行できるものもあることを強調して話した。
 このように、一般市民、職員共への教育がガーナでは必要といえる。後日、英語レポートを作成、提出することになったので、One health会議での学校教育関係者の出席を提案するつもりだ。

・ゴミ問題
 ガーナのどの町でも必ず目につくのが大量のゴミだ。特に深刻なのは首都のアクラだろう。道の脇には大量のゴミ。それもほとんどがビニール袋だ。(ガーナでは一般市民の中ではペットボトルではなく安価な袋入りの飲料水が主流で、とくにその水の袋はよく落ちている。)
 獣医学的にゴミが問題になるのは、家畜におけるゴミの誤飲だ。ヤギやヒツジなどは道端に放し飼いにされていることが多く、こういった反芻動物は反芻時に誤飲したビニールが詰まって食材の上下移動ができなくなり死因になりやすい。道路に放し飼いにしていないケースでもゴミによる家畜の死がみられる。牧場経営者のゴミに対する意識の低さが浮き彫りだ。
 どうせそこらへんにゴミがいっぱいあるからと、ポイ捨てをする日本人ボランティアがいた。非常に残念で悲しい。

ヤギの大量死の死因特定のため死亡解剖した際の臓器。今回の死因ではないが、胃の中にはビニール袋が入っていた。死因は、餌に含まれていたキャッサバの葉の毒素Cyanideとお米の給餌による胃の過剰膨満が原因で心停止と特定。



・政府の無機能
 例えば日本では、病原性の高い感染症に対して細かいガイドラインが決められているし、食品衛生法など様々な取り決めが政府のもとで管理されている。一方、ガーナでは政府はほぼ無関与。ガイドラインなどは各医療機関や食品管理機関に投げやりな状況で、各機関が独自に考えて実行している。屠畜場職員は、食品の安全に関わる政府の機関の元にも関わらず、必要なナイフなど器材購入は全て職員の自己負担であることを嘆いていた。出荷肉に異変が無いかチェックするプロセスを習ったが、これも職員が自ら考えたものだ。

・それでもガーナの未来は明るい
 ここまで散々、ガーナの後進的な部分を取り上げてきたが、個人的にガーナの未来は明るいと思っている。なぜなら、問題意識を持って本気で現状を変えようと考えている人たちがいるからだ。私が付いて一緒に活動していた獣医師もそのうちの一人だ。一人でAkuapem地域一帯全ての往診を担当しているにも関わらず、常に人の健康や、ドローンなど最新テクノロジーの活用をできないかなど考えている。そして、私のような学生からも意見を聞いてくれ参考にしてくれる。周りの人がなんとかしてくれる、政府がなんとかしてくれるでは済まされないので、医療関係者などは互いの協力意識がとても高く、各部門の繋がりと意見交換が盛んだ。町の獣医師と町医者、保健所などがチームとして一体になって町の改善を測るのは素敵な取り組みだと思う。
 さらに、JICA職員の提案したガーナ版母子手帳がついにJICA支援のもと今月から病院にて全てのお母さんに無料配布される。英語が苦手でもわかるようにイラストで分かりやすく子育てや子供の健康管理について書かれている。今、ガーナの医療事情はめまぐるしく改善されているのだ。

2.日本人獣医学生がガーナに行く意味
 将来日本でしか働く予定がなくても海外に行く意味などあるのだろうか。まして、最新技術を学べる獣医療先進国ではなく、物資も不十分で発展途上とされるような国に。
 まず、教科書で見た重要なウイルス病や寄生虫症を日常的に診られる。中にはもう日本ではあまり見られない病気も多く、万が一発症した際に、実際に目にした経験があるのとないのでは大きな差がある。
 次に、知られざる事実を知ることがある。宮崎県で口蹄疫が発生したことはまだ記憶に新しい。その際は、決められたガイドラインに沿って、感染牛を淘汰、焼却、埋没した。多大な牧場の経済被害はあったものの、再発生や感染範囲の拡大を防ぐことに成功したといってもいいのではないだろうか。さて、どこに埋没したかというと、なんとアフリカの地なのだ。これについてどう思うかは個人に委ねるが、その事実が世間にあまり知られてない(と私は思う)のは如何なるものか。
 最後に、ガーナをより良く変えていくかもしれない立場に学生でありながらなれる。身分や年齢、経験は問わず、医療機関のチーフ達は真剣に私の話を聞いてくれる。提案もどんどん受け入れてくれる。牧場へ往診に行けば、大歓迎してもらえて、手伝ってくれてありがとうと言われる。こんなやりがいを日本で学生をしているだけで味わえるだろうか。
きっとガーナに限らず、発展途上国といわれるような場所で活動してみたら、自分の理想の獣医師像がなんとなく定まったり、比較を通して日本の獣医療の様々な面を知ることができたりするに違いない。そして、獣医師の果たす役割の多大さを思い知れるだろう。もしガーナで実習やボランティアをしてみたい人がいたら、個人的に連絡してもらえればと思う。

ホストファミリーと家の敷地内にて。シャワーも洗濯機もない素朴な生活を送った。



3.今後の活動
 今後、私はトビタテ!留学Japan日本代表プログラムの事後研修に参加し、更なる留学の振り返りや今後の活動計画のブラッシュアップが行われるのだろうが、現状での計画を書こう。

・カナダでの繁殖研究の続き
 サスカチュワン大学とはこれからも繋がりを持ち続け、研究していたことを英語論文としてまとめるのが目標だ。

・ガーナへの物資支援とボランティアのフェアトレード化
 ガーナの獣医オフィスでのボランティアを通し感じた問題点が2つある。1つは、物資不足。十分な器材や医療器具が足りていないのだ。2つ目は、私達ボランティアは多額な資金を仲介業者に支払っているにも関わらず、ボランティア先にはそこまで還元されていないことだ。
 そこで、私が考案しているのは、クラウドファンディングの物資版と、ボランティア派遣のフェアトレード化を組み合わせたものだ。日本の動物病院などに医療物資の寄付を募り、お礼にガーナのお土産をプレゼントする。ガーナの獣医オフィスにてボランティアをしたい人を募集し、仲介を挟むより低下な資金を直接獣医オフィスに渡す。獣医オフィスはボランティアの住居の手配や食事の提供を受け持つ。なお、ボランティアは事前に集めた寄付物資をガーナに持っていき、獣医オフィスからガーナのお土産を受け取り日本に持ち帰る、というシステムだ。
 思いついた日にガーナの獣医オフィスに提案してみたところ、とても反応が良かったので、実現に向けて取り組んでいきたい。

・留学成果発表と留学相談
 トビタテ!留学Japanの公式な留学成果発表会に登壇するなど、自身の経験や活動を話す場に積極的に出ていくつもりだ。また、北海道内の大学生や、全国の獣医学生を中心に留学相談を受けたり、トビタテ!留学Japanの審査書類の添削をしたりと、自分のできる範囲でこれからの留学生のお手伝いをしていこうと思う。


4.さいごに
 無事に1年間にも及ぶ海外生活を終え、帰国してきた。それぞれの国で大切な出会いがあり、一生の友人が多くの場所にできた。違う環境に身を置いたことで得られる知識や気付きも多かった。もちろん思い返せば大変なこともあったが、総じて楽しい1年を送れたと思う。このような素晴らしい機会をくれたトビタテ!留学Japan関係者の皆様、堂地教授、社会連携センターの方々、家族、友人、関わってくれた全ての人にこの場をお借りして感謝の意を表したい。

通常ボランティアには渡さないという修了証と外部機関への推薦状、アクセサリーのプレゼントを獣医オフィス長である獣医師(右)から頂いた。これも今回の活動の成果である。




海外農業研修報告書(国際農業者交流協会・アメリカ)9月

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農食環境学群 環境共生学類4年 中籔大和

 お疲れ様です、環境共生学類4年の中籔です。
 9月にはいり、ワシントン州も肌寒くなってきました。農場の作業開始時間は朝6時からなのですが、日が昇る前に起きて作業場に向かう為、毎朝寒さと戦っています。
 今月は繁忙期に入ったようで忙しく、ハロウィン用のカボチャとピーマン、タマネギを中心に、一日14~17時間ほど作業をしていました。毎日仕事に追われて日本に帰りたいと思うこともありますが、ハロウィンを過ぎれば出荷量も減り、作業時間も短くなるので、忙しいのは今だけだと思いながら頑張っています。ピーマンは中身が詰まっていないので箱積みもそれほど辛くは無いのですが、カボチャとタマネギはしっかりと中身が詰まっているので、カボチャは1箱約15kg、タマネギは1袋約25kgと1つ1つが重く、その袋や箱を自分が積める限界の高さまで積んで出荷するという作業を1日していると、腰や背中を痛めてしまうので気をつけるようにしています。その他に、長時間空気の余り良くない出荷場で作業をしていると、体調を崩す労働者が続出してしまい、私も1週間ほど風邪で寝込んでしまいました。
 アメリカで風邪をひくのは2回目なのですが、アメリカで風邪をひいたときの対処もうまくなってきました。アメリカでは病院で薬を処方されることは少なく、自分でスーパーマーケットの中などで薬を買います。日本と違い、薬を簡単に売り買いすることができるので、100円ショップなどでも薬を入手できるのがとても面白いです。日本の薬は1回何錠としっかり明記されているのですが、アメリカの薬は4~8錠と明記されています。恐らく、アメリカでは様々な人種の人たちが暮らしているので、このように明記されているのでは、と私は考えています。
 先月は休みの日に出かけることが多かったのですが、最近は休みの日は体調を整える為に、買い物に行く以外は家でゆっくりすることが多くなっています。
しかし、10月からは街のスケートリンクが開くので、アイスホッケーを始めようと思っています。アメリカでアイスホッケーをすることは私の子供の頃からの憧れだったので、とても楽しみです。事前に街のアイスホッケー連盟にメッセージを送ったところ、参加できるとの事なので、来月の報告書ではその事についても書ければと考えています。
 今月は余り書けるような出来事が無かったので薄い内容になってしまいましたが、来月は濃い内容を書けるように色々と挑戦してみようと思います。
 台風や地震の影響で北海道は大変なことになっていると思いますが、皆さんも身体には気をつけてください。それではまた来月。

【今年度最後】10/14東京・有楽町にて学外ミニセミナーを開催!

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東京有楽町にある酪農学園東京オフィスで学外ミニセミナーを開催します。
大学の講義を体験しませんか?
セミナーの前後には希望者を対象に個別相談も受付けています。
せひ、ご参加ください!!

【学外ミニセミナー】

2018年10月14日(日)

13:45 受付開始

14:00 セミナー①獣医保健看護学類 北澤 多喜雄 教授
    「自律神経による心臓収縮調節機能の頑強性 -心臓が止まらないしくみ-  」
      
15:00 セミナー②獣医学類 大杉 剛生 教授
    「動物実験を置き換える」

16:00 個別相談(希望者のみ) ※セミナー前にも実施可能です。

10月12日金曜日15時までにこちらからお申込ください。

会 場:酪農学園東京オフィス
    〒100-0006
    東京都千代田区有楽町2丁目10番1号東京交通会館11階1112号

ご参加の方は本学特製アイスクリームをご試食いただけます!
たくさんの方とお会いできることを楽しみにしています。

ぜひご参加ください。

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