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酪農学園からのメッセージ・・田中正造没後100年と「健土健民」

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NEWS NO.84(2013年度)

酪農学園からのメッセージ・・田中正造没後100年と「健土健民」

 

 田中正造が没してから100年。生地である栃木県佐野市を中心に、数々の顕彰事業やシンポジウムが企画され、新聞などマスコミにも頻繁に登場している。これを機に、研究者による書籍も種々出版されるなど再評価の動きが高まっている。酪農学園も創立80周年記念事業として特別講演会(作家水樹涼子2013年9月28日 黒澤記念講堂)を企画している。

 再評価の高まりは、「没後100年という節目だから」というだけではない。東日本大震災に起因する東京電力福島第一原子力発電所の大事故、再生不能ともいえる大地の汚染という深刻この上もない現実に直面しているためでもあろうことは、容易に推察できる。

 正造の教えを、北の大地で開花させた酪農学園の創立者黒澤酉蔵は、「健土健民」―国土が健康でなければ健康な国民は育たない―と警鐘を鳴らし、寒地農業の確立と農村青年の育成にその生涯をかけた。

 酪農学園はこれを建学の精神として掲げている。

 正造の叫び「山や川の寿命は万億年の寿命である。神ならず人間の干渉なぞは許さぬ。」

      「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし。」

 の訓を反芻し、自戒することが求められている。

文:仙北富志和学園長

酉蔵先生

黒澤酉蔵

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田中正造

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 ▲裸地化した足尾の山

(現在柵工等による緑化工事が進められている)

 

 


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