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2017年度「人と動物の素敵な関係講座III」を開催

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エクステンションセンター生涯学習課主催の「人と動物の素敵な関係講座III」が、7月30日(日)午前9時より、本学研修館で開催され、受講者は17名でした。

 

講義1は、獣医学群獣医保健看護学類佐野忠士准教授(動物行動学ユニット動物集中管理研究室)が、「動物のストレスについて考える」をテーマに講義をされました。
佐野先生ははじめに「動物は人間の言葉を話すことができないので、動物のことを理解するためには、動物が示す行動の意味を理解することが重要です」と話され、本来、犬や猫が持っている能力が抑えられた時や生活形態が侵されるように状態になった時に、吠えたり威嚇したりすると説明されました。ストレス、恐怖、警戒、要求、興奮などの感情を表情や行動、犬の場合にはしっぽの状態から判断し、動物のことを理解してほしいと話されました。また、外で飼うことが少なくなり、事故や感染症で亡くなることが減り、犬や猫の高齢化が進んでいることを話され、動物に対して行える治療や看護の方法、運動、物品などについて解説し、講義は終了しました。
講義2は獣医学群獣医保健看護学類郡山尚紀准教授(動物行動学ユニット動物行動生態研究室)が、「初めての犬と猫のしつけ~三つ子の魂百まで~」をテーマに講義されました。
郡山先生ははじめに「犬や猫と接するにあたって、犬や猫の生態を知ってから接する方がよりうまくいきます」と話され、特に犬にとっての社会化期である3~6ヶ月において、様々な感覚が発達する時期である為、基本的な生活習慣や生活環境、仲間や群のルールを学ぶ時期であり、この時期のしつけの重要性を説明されました。人との生活ルールの教え方としては無条件反応を利用することや報酬の適切な提示と消失による褒めて伸ばすこと、5つの自由(水と食事、健康、安全な場所、犬らしさ、精神的な安心を与えること)を与えることが必要であり、飼い主と動物のコミュニケーションの方法を学習していくことが、問題行動の予防につながるとまとめられました。その後外に移動し、先生のしつけている犬や参加者が連れてきた犬をモデルにして、しつけの方法やコミュニケーションの取り方、エサのやり方など実践され、講義は終了しました。

 
 


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