NEWS NO.50 (2017年度)
本学学生が第4回全国病院レシピコンテスト(低カロリースイーツ部門)で
最優秀グランプリを受賞
7月22日(土)に札幌市東区民センターで開催された、(一社)地域健康社会研究所主催の「第4回全国病院レシピコンテスト(低カロリースイーツ部門)」の試食審査会において、食と健康学類3年の三浦純平さん、池田浩輝さん、渡部明賢さん(いずれも給食経営管理学研究室・小林道講師)が共同出品した作品が、生菓子ジャンル学生部門で最優秀グランプリを受賞しました。
また、食と健康学類3年の永山陽子さん、土田菜生さん(同研究室)が共同出品した作品が同部門で金賞を、同学類2年の岡崎茉衣さんの作品が銀賞を受賞しました。
★最優秀グランプリ「りんごとカマンベールのガトーインビジブル」
流行のガトーインビジブルを低カロリーにしました。
バターの代わりにカマンベールチーズを使うことで、コクと風味を加えつつカロリーを抑えています。約30層あるりんごに1層だけ人参を加え、彩りよく仕上げました。
●三浦純平さん
「バターの代わりになるものにはクリームチーズも試してみましたが、味が弱く、カマンベールチーズで良い風味を出すことができました。チーズを使うのは小林先生からいただいたアイディアで、おかげでこのレシピを完成させられました。共同で出品した3人は普段から仲が良く、うまく役割分担ができました。
試作品を多くの方に食べていただき、好評だったので金賞は取れるのではないかと思っていましたが、まさかグランプリをいただけるとは思っていませんでしたので、とてもうれしいです。今回の結果は大きな自信になりました」。
●池田浩輝さん
「アボガドを使ってみるなど、何度も試作を繰り返しました。条件の100kcalに抑えるのがとても難しく、配合をいろいろと変えてみました。
札幌での試食審査会は、審査員の方々の前で調理するのではなかったので、緊張せずにできましたが、材料が不足していたり調理器具がなかったりなどのトラブルがありました。初めてのレシピコンテスト参加で、当日問題が起こっても臨機応変に対応できるという自信につながりました。
●渡部明賢さん
「このレシピを考案したのは三浦さんで、生地をほとんど使わずにリンゴを層状に重ねて低カロリーにするというのは、すごいアイディアだと思います。試食審査会では、使い慣れないオープンの火力調整が難しく、試作していたケーキよりも柔らかくなってしまったのですが、冷やしてうまく固まってくれました」。
★金賞「夜空のレアチーズ風ケーキ」
ブルーベリーにアラザンを散らし夜空を表現しました。生地は豆腐と水切りしたヨーグルトを混ぜ、レアチーズのようななめらかさを出し、エネルギーを抑えました。バニラエッセンスで豆腐特有の匂いをやわらげました。
●永山陽子さん
「チーズ“風”というのは、チーズの代わりに水切りヨーグルトを使っているからです。私はチーズケーキが苦手で、どうすれば食べられるかという発想でこのレシピを考案しました。何度も試作し、生地にブルーベリーが混じってマーブル模様になったものは、味は良かったのですが、病院で食べていただくことを前提としたコンテストなので、体調の優れない方々には見た目も大切だと思い、このレシピになりました。表面が紫で地味なところに、アラザンを散らすというのは小林先生からいただいたアドバイスです。おかげで、星空のようなきれいなお菓子ができました」。
●土田菜生さん
「コンテストに出品するのは初めてで、それで金賞をいただけたことにとても驚いています。永山さんも私も寮生なので、一緒にお菓子作りをしやすかったです。いろんな方々に助けられて、この賞をいただくことができました」。
★銀賞「豆腐白玉の果実酢ポンチ」
白玉に豆腐を混ぜたことで、冷めてももちもちのままの食感が楽しめます。ブドウ酢を使いましたが、他の果実酢でも代用できるので、お好みの酢でさっぱりと食べられます。
●岡崎茉衣さん
「病院レシピなので、作ってから食べるまでに時間がかかるだろうと考え、時間がたってもおいしいお菓子を考案しました。白玉は時間がたつとくっついたりもちもち感がなくなってしまうので、豆腐を使うことでそれを改善しました。配合をいろいろと試し、冷蔵庫で二日間保存してもおいしく食べられるレシピを完成させました。簡単に作れること、味、見た目のほか、100kcalに抑えるというのがとても難しく、勉強になりました。来年もチャレンジして、今度はグランプリを目指します」。