NEWS NO.9(2017年度)
RGU生物図鑑~【リギダマツ】
学 名:Pinus rigida Mill 英 名:Pitch pine
マツ科(Pinaceae) マツ属(Pinus)
【リギダマツあれこれ】
- 高木の常緑針葉樹で雌雄同株、原産地は北米大西洋沿岸です。
- 湿潤地を好むので、本学の重粘土地にも適応したと推測できます。また、乾燥地でも生育します。
- 樹皮はアカマツに似て、やや赤褐色気味でうろこ状に裂けています。
- 葉は暗緑色の針状を形成し3本1組の束生(3つ葉マツ)で、1葉身は132mm×5mmです。枝から叢生しているのも特徴のひとつです。
- 球果(松かさ)は58cm×48cmの卵形で、チクチクした棘をもちます。
- リギダマツの松ぽっくりは長年にわたって枝に残る特徴をもちます。
- 昭和初期に農水省が産業目的で種子を輸入し、栽培することを奨励しまたが、材が脆いために普及しなかったようです。
- 各地の公園や公共地で少数が栽培されており、その名残りが本学の動物病院西向きのリギダマツ並木として生育しました。
- 「リギダ」は英語の「rigid」(硬い)が転訛したものです。
- Pinusはケルト語のpin(山)から、またrigidaとは堅いという意味です。