NEWS NO.126(2016年度)
環境共生学類の学生たちが「グレートゴビ・特別厳密保護区」を横断し、写真展を開催
本学環境共生学類の2年生・3年生21名が、「海外自然環境実習」の一環として、8月14日(水)から25日(木)まで、「モンゴル国・グレートゴビ・特別厳密保護区」(GGSPA-(A-area))を、大学生としては世界で始めて横断に成功し、数々の貴重な自然環境や、動植物、昆虫の写真を撮影しました。
帰国後の10月21日(金)から27日(木)まで、紀伊國屋書店札幌本店2Fイベントホールにて写真展を開催しました。約60点の写真をパネルにして展示し、高校生を含めた300人以上が鑑賞に訪れました。写真を鑑賞した方たちからは、「日本にはない景色ばかりですごい!」「さまざまな生物が生活している様子を知ることができ、感動しました」「私にはたぶん一生できない経験をされて、すごくうらやましいです」などの感想が寄せられました。
「ロシアの軍用車を改造した車に乗り、3,500kmの道のりを、毎日10時間くらいかけて移動し続けました。代表として最も大変だったのは皆の体調管理で、常時4、5人はお腹をこわしていました。道中はすべてテントに泊まり、旅を終えてウランバートルのホテルに到着すると、疲れのためか一気に5人が発熱しました。
大変な旅でしたが、日本では決して見ることのできない大自然を体感できました。果てしなく広がる大空の下で、ひとりぼんやりと過ごしたり、珍しい動植物に目を奪われたり、とても貴重な経験でした。終わった直後は正直『もういい』と思いましたが、今は、もう一度行ってみたいと感じています」。
「ゴビを横断した後は、9月5日まで、モンゴルのサインシャンドという都市で黄砂の研究調査を行いました。ゴビは、例年ならば気温が40℃を超える砂漠地帯ですが、30~40年ぶりという大雨が降ったために、30℃程度でまだ涼しく、助かりました。
砂漠はイメージに浮かぶような砂地ではなく、砂が吹き飛ばされて残った石の砂漠です。車に1.5リットルの水を100本積んで移動を続け、1日に一度は車がオーバーヒートして、エンジンを冷却しながらの旅でした。月が赤く、とても大きく、月明かりで自分の影がくっきりと浮かび上がるのが印象的でした」。