NEWS NO.122(2016年度)
近代演劇サークル「劇団宴夢」が、全国大会進出!
6月16日(木)から19日(日)まで、札幌市のサンピアザ劇場で開催された「札幌学生対校演劇祭 第7章・シカクコレクション」において、本学近代演劇サークル「劇団宴夢」が上演した『大四国帝国』が、最優秀賞を受賞しました。この結果、2017年2月に京都府で開催される「全国学生演劇祭」への出場を決めました。
札幌学生対校演劇祭は2010年より開催されており、今年のテーマは「しかく」で、それをどのようにとらえ、どのように表現するかが問われました。劇団宴夢が上演した『大四国帝国』のストーリーは、四国が日本からの独立宣言をして独立国となり、そこに米国が宣戦布告して来て、各県が輩出している有名人や特産物などで対抗しようとしますが、易々と侵略されて最後は米国色に染まってしまうというコメディです。審査員の一人である、HTBエグゼクティブディレクターの藤村忠寿氏は、「バカバカしいけれど、とにかく観客が声を出して笑っていた」と講評を述べました。
○脚本・演出を担当した本澤貴史さん(循環農学類2年)
「テーマの『しかく』は、四角、視覚、資格などさまざまな読み方ができますが、私は『しこく』と読み替えて、四国を舞台にした作品を書きました。観客に楽しんでもらうことを第一に、パッと見て面白い、老若男女誰にもわかりやすい作品にすることを心がけました。舞台では、四国の大統領を中心に、四国4県の代表が取り囲み、高知県はパソコンを抱えたオタク、徳島県はまじめなつっこみ役など、それぞれのキャラクターを明確にしました。
演出の難しさは、自分の考えをうまく口で役者に伝えることですが、稽古中には役者からもアイディアがどんどん出てきます。演劇は、裏方も含めて全員で作り上げるもので、それが楽しさです。私は役者もやりますが、演じることで全く違う自分になれることも演劇の大きな魅力です。普段はおとなしい人が、舞台に立つと、憑依したように人が変わったりします。
来年2月の全国大会は、上映時間の上限が20分間から40分間に変わりますので、脚本に多少の追加や変更はしますが、基本的には6月の上演から変わらない、楽しめる演劇にしたいと思っています」。