受験生の皆さんこんにちは。
今回はすっかりご無沙汰になってしまいました
サタセミin本学レポートをお届けいたします。
※サタセミin本学とは?
9月3日(土)に12回目のサタセミin本学を開催いたしました。
今回は「動物の感じる”ストレス”とは?」というテーマで
獣医保健看護学類 動物集中管理研究室 佐野准教授に講義を行っていただきました。
佐野准教授は獣医保健看護学類の教員として大学生に講義を行っている一方で、
学内にある附属動物医療センターでも獣医師として勤務しています。
まずは佐野准教授より動物の感じるストレスについて講義がありました。

ストレスの要因となるものは動物によって違います。例えば犬科のオオカミやハイエナ、鹿などは群を形成することで身を守る動物なので、「1人でいること」がストレスですが、猫科のライオンやトラなどは単独で行動するほうが効率性がよく、「皆でいること」がストレスになります。

ストレスを感じてしまった場合、ストレス緩和のための色々な方法があります。例えば動物園では旭山動物園で注目を浴びた「行動展示」が主流となっています。行動展示とは、その動物の自然な行動を見せるように工夫した展示のことです。その他にも動物がリラックスするようなフェロモンの出る製品もあります。また、動物の「幸福度」を計測することができ、動物は人と目が合うと幸福度が高まることがわかっています。

その後、動物医療センターの見学を行いました。ここは診察室です。待合室で名前を呼ばれたらまずここで病気の具合をみます。個人の動物病院よりもかなり広く、たくさんの学生がこの部屋に入って診断の様子を見ることができます。

診察室にて診断が終わったら、その奥にある処置室で処置を行います。ここでは獣医学類の学生はもちろん、獣医保健看護学類の学生も獣医師のサポートとして処置にあたります。

皆さんが見ているのは伴侶動物の手術室です。ここには4つ手術室があり、手前から眼科の手術室、外科の手術室など部屋によって用途が分かれています。

ここは集中治療室です。集中治療室では、重篤の患畜を2、4時間体制で獣医師と学生が診ています。実は佐野准教授もこの日は集中治療室の担当で、その合間に講義を行ってくれました。

こちらは伴侶動物の入院棟です。大型犬から中型・小型犬それぞれ入る部屋が違います。また、犬から猫へ、猫から犬へ病気が移らないよう、隣には猫専用の入院室があります。

画像診断室の見学も行いました。こちらはMRIの部屋です。動物も人間同様、MRIやCT、レントゲンを撮ります。

ここはリハビリテーション室です。主に獣医保健看護学類の学生さんが使用します。術後や高齢のため、歩く機能が低下した犬などにマッサージを行ったり、水中トレッドミルというプールのようなものを使い、浮力で歩く練習をしたりしています。その他、癌などで脚を切除した犬の義足を作る研究も行っています。

続いて、生産動物の建物へ。たまたま獣医学類の鈴木教授がいたので生産動物に関するお話も聞くことに。

本学では牛の診療頭数が日本で1番多く、骨折した牛のギプス巻きなどを学生も一緒に行います。ちなみに、獣医保健看護学類でも牛に触れることはあります。就職先として生産動物の動物看護師を選んだ先輩もいるんですよ!
最後に生産動物の入院棟を見学しました。
普段は牛ばかりなのですが、この日はポニーが入院していました。
参加された3名は積極的に質問をしたり、普段見られない施設に感動していたようでした。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
次回のサタセミin本学は9月10日(土)です!
テーマは「地元の食材でおいしく健康的な食品を手軽に作るには?」
講師は食と健康学類 肉製品製造学研究室 舩津教授です!
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たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。う