NEWS NO.76(2016年度)
2016年度「円山動物園体験講座」を開催
エクステンションセンター生涯学習課主催の「円山動物園体験講座」が、7月17日(日)に開催され、受講者は24名でした。
基調講演として、環境共生学類金子正美教授が、「動物園に行って動物たちと友達になろう!~マレーシアのボルネオ島でおこっていること~」をテーマに講義を行いました。
金子先生は、「マレーシアのボルネオ島では、油ヤシのプランテーションを作るため、森林の伐採が続き、オランウータンの生息場所がなくなり、絶滅危惧種に指定されるまでになっている。生活必需品の多くに油ヤシから搾られたパーム油が使われており、身近な物の背景には環境問題があることを知ってほしい」と説明しました。また、JICAの草の根事業や環境ボランティア海外実習などで行われている自然環境への意識向上を目指す活動のほか、各種調査活動などが紹介されました。
昼食後は、円山動物園スタッフの方々により、各施設での体験学習が行われました。動物病院では動物園獣医師の仕事の説明と麻酔の吹き矢体験、飼料庫では動物たちが普段食べているエサの解説をしていただき、最後にボランティアガイドの方による園内見学を行って、円山動物園体験講座は終了しました。
受講者の皆さんにとっては、動物の生態を知るだけでなく、円山動物園にいる動物たちの故郷のことも考えるという意味で、これまでと動物園での感じ方も変わったのではないでしょうか。
酪農学園大学エクステンションセンターより(2016.07.25)